2024年度

施設研修先園館一覧(過去5ケ年間)

受験生の本校志望の理由は、大きく分けると2つあります。

1つは、ホワイトタイガーをはじめとする冨里キャンパスでの飼育動物数(1500頭)の多さです。
2つ目は、1ケ月間のインターンシップ(施設研修)の充実さです。
そこで今回は、皆さんから質問の多いインターンシップについて、詳しく紹介したいと思います。

過去5ケ年間の「施設研修先園館(動物園・水族館)」についてまとめてみました。この施設研修は、文部科学大臣認定の「職業実践専門課程」(本校は2014年認定)の中心となる科目(学科)です。本校は開校以来同様の授業を実施してきていましたが、認定によりさらに充実した研修体制になりました。概要は次の通りです。

1. 研修先施設の決め方: 基本的には学生本人の希望によりますが、相手先の受け入れ計画(条件)を基本に本人の成績などを考慮し、学校職員などとの話し合いで決定します。
2. 研修期間について: 原則として本校では1ケ月間を設定しています。
しかし公立動物園は最長2週間の規定が多いため、その場合は2施設での研修が必要となる場合もあります。
3. 費用(経費)について:自宅から研修先へ直接行けるケースは少なく、ホテルや研修先の宿泊施設の利用が多くなります。遠方の場合は、交通費等も加えると多額の費用が必要になる場合があります。
4. 研修先と就職先の相関について:施設研修の目的とねらいは、学校で習得した知識や技術の確認、そして実社会生活の体験です。場合によっては、就職先の実地試験に相当することもあります。しかし、研修そのものが就職に直結するものではなく、就職試験時に新たに実習が必須となる施設が多いのが実情です。研修と就職が結びつくのは、2~3割程度です。

過去5ケ年間の施設研修先一覧(〇が研修実施年) 動物園編

関東以北の施設です。

※ピンク色が3回以上研修生の受け入れをしている動物園

特に、那須どうぶつ王国と東武動物公園は、毎年研修生を受け入れていただいています。

次に中部地方の動物園

伊豆シャボテン動物公園と伊豆アニマルキングダムの両施設が、5年連続しています。

次に、近畿以西

5年連続ではありませんが、大内山動物園と大牟田市動物園の両園が4年(回)です。

研修中の実習生(左)と指導者 (2023.10 横浜市金沢動物園)

過去5ケ年間の施設研修先一覧(〇が研修実施年) 水族館編

北海道から九州まで、各地の水族館で研修させていただいています。
水族館は、多くの場合、4週間(1ケ月)の研修期間で、動物園との違いは大きい。

研修中の実習生(右)、卒業生(左)と(2023年10月、仙台うみの杜水族館)

まとめ

大別した研修先施設での5ケ年間の研修生数の推移で、( )内は在校生に比しての%です。施設数が在校生より多いのは、一人が複数施設で、研修するためです。特に2020年度は、新型インフルエンザ流行の真っ最中のため、受け入れ許可施設探しに苦労しました、改めて、受け入れていただいた施設には感謝申し上げます。そのため、その許可施設に、多数の学生を入れ替わり、参加させました。

また、2023年度は55名と半数以上の学生を、動物園水族館で、受け入れていただきました。
なお、施設研修(実習)とは別に、春、夏、冬各期休暇中の、実習・研修やアルバイト、ボランティアなどで、インターンシップ同様の経験ができ、更に、9月開催の「学校祭」は、学生(会)が主催し、例年1万名以上の参加者を得て実施するもので、多くの困難、工夫、楽しみが満載の行事(授業)です。
なお、次回は、動物園水族館以外の施設の実態について、報告いたします。以上